テキストサイズ

角川学園-School Days-

第9章 4年前の真相編~2人のその後~

~現在~

◇日本橋アパート2階・210号室◇

「俺は、真に少し交戦して歩と居間へ逃げ込んだ」

「すぐに、真も追って来たけどね…。」

~歩の回想・4年前~

◇日向家1階・居間◇

「アンタさえいなければッ!!」

真は、台所へ駆け込んで包丁を持って、居間へ戻って来た。

「真…。」

「真、包丁を床に置くんだ!」

だが、真は包丁を握り締めながらゆっくりと、僕達の方へ近寄って来る。

「アンタさえ…アンタさえいなければ、僕は兄さんと…兄さんと…。」

最早、真にはこっちの声は届かないみたいだ。

「真、落ち着いて!」

「真ッ!!」

研磨君は、ジャンプして包丁を持ってる方の真の腕を蹴る。

「ぐッ…。」

その衝撃で、真は包丁を床に落とす。

「はあッ!」

「ぐわっ」

床に着地した研磨君は、そのまましゃがみこんで足払いをする。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ