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「郁君
優里さんから聞かされてるとおり、俺は優里さんと再婚したいと思ってる」

「はい…。」

「隼も賛成してくれてる
お兄ちゃんが出来るって楽しみもしてた」

「……。」

隼君を見ると、少し暗い表情で下を俯いていた。

「きみのお父さんの事も、水無月家の過去も、きみと優里さんの日々の事も全部聞いた……大変だっただろう…。」

「……。」

大変だっただろう……こんな暖かい言葉をかけてくれたのは、夕陽君と夕陽君の両親以来だな…。

「俺と隼は、きみのお父さんに対して、偏見な目で見たりしない
どんな過去があっても、優里さんは優里さん、郁君は郁君って考えなんだ
もちろん、水無月家の過去と今までの苦労を背負ってきた、２人を受け入れる覚悟も出来てる」

渉さんは、一息ついてから再び口を開く。