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角川学園-School Days-

第16章 新しい家族編~顔合わせ~

「もし、郁君が再婚反対なら反対で良い
郁君の気持ちを、無視する事は出来ない
お父さんの事を、忘れられないなら忘れなくて良い……だけどッ」

渉さんの言葉に感情が込もる。

「たとえ、郁君が反対しても優里さんの事を、諦める事は出来ない
賛成してもらえるように、少しずつ時間をかけて努力していく
それほど本気で、優里さんの事が好きで愛してるんだ」

「渉さん…。」

渉さんの気持ちを、横で聞いていたお母さんの目に涙が浮かぶ。

「郁君、お願いだ
きみのお母さんとの再婚を認めてほしい
優里さんの事も、郁君の事も幸せにしていきたい
4人で、幸せな家族生活を送ろう!」

渉さんは、自分の気持ちを全て伝え終わったのか、黙って僕の返事を待つ。

お母さんと隼君も、僕を見て同じく返事を待っている。

3人が見守る中、僕は気持ちの整理をする。

「僕は…。」

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