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角川学園-School Days-

第17章 新しい家族編~郁の返事~

近所の人達は、僕達を見ながら陰口を叩いている。

「……。」

お母さんは、少し下を俯く。

「ッ!」

僕は、陰口を叩いている近所の人達を、思い切り睨みつける。

「行きましょう…。」

「そうね…。」

「あ~、やだやだ…。」

「これだから、犯罪者の家族は…。」

その場から立ち去る近所の人達。

事件後、ニュースやマスコミ達が騒ぎ立てたせいで、近所中にあっという間にお父さんの事件が知れ渡る。

そのせいで、近所中や地元で仲良くしてた人達から冷たい視線、罵詈雑言を浴びせられたり、陰口を叩かれるようになった。

◇小野家の前◇

「今日から、ココで2人で頑張って暮らそうね…。」

「うん」

幸い、今現在暮らしてる所は当時の事件を知らない人達ばかりで、近所の人達も優しくて良い人達ばかり。

転校先の中学でも、当時の事件を知る人は誰もいなくてすぐに友達も出来た。

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