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角川学園-School Days-

第17章 新しい家族編~郁の返事~

「あ、ゴメン電話だ」

スマホの着信音が鳴り、画面を確認する夕陽君からだ。

「もしもし?」

『郁君、今何してる?』

「今、前に話してた弟になる筑紫君推しの子と、剣君推しの子と昼飯食べてるよ」

通話越しに、筑紫君と剣君と翔君の声が微かに聞こえる。

「夕陽君達は?」

『僕達は、楽屋で休憩中だよ~♪』

「そうなんだ」

て事は、向こうは何か仕事のあとか。

『それで、筑紫君が郁君と喋りたいって』

「うん、良いよ」

一旦、通話が切れて再び着信音が鳴る。

「もしもし、筑紫君?」

「「!?」」

通話相手に筑紫君と言った途端、隼と壮馬君が驚いた表情で僕を見る。

『やっほ~、郁君♪』

「筑紫君、相変わらず無駄に元気だね」

『無駄に元気とは、なんだよ~』

「「!!??」」

どうやら、僕の通話相手がソングボーイズの筑紫君かどうか、気になってるみたいだ。

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