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角川学園-School Days-

第19章 過去の友達編~南の正体と俊樹との亀裂~

「あのな、郁」

「俺達は、お前がたとえ―――――」

「何で、そんな事まで話したんだよ!!
人の過去を勝手に許可なく話さないでよ!!」

俊樹君と数多君の言葉を遮り、再び利行と健次郎に怒鳴る。

「郁…。」

「俺達…。」

「気安く、人の名前を呼ばないで!
汚らわしい、虫唾が走る!」

「おい、郁!
そこまで言わなくても良いだろ!?」

俊樹君が、僕と利行達との間に割って入る。

「関係ない人は、出しゃばらないで引っ込んでてよ!」

「なッ…。」

「数多君、ゴメン…。
気分悪いから帰るね…。」

「お、おう…。」

数多君に謝り、再びこの場から離れようとする僕の腕を掴む俊樹君。

「おい、待てって!
コイツらの話も、ちゃんと聞いてやれよ!」

「関係ない部外者が、しゃしゃり出るな!
手を離してよ!」

手を振り払おうとするが、今度はなかなか手が離れなかった。

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