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「郁も俊樹も、とりあえず落ち着けよ
俊樹、もうやめとこうぜ…。」

「今ここでやめたら、コイツらと郁が仲直りするチャンスがこないかもしれないんだぞ！？」

「だから、それが余計な事なんだよ！
僕は、この２人と仲直りする気もないし顔も見たくない！
今にも吐きそうになるんだよ！」

何度、手を振り払おうとしても決して、僕の腕を離そうとしない俊樹君。

「お前の気持ちもわからんでもないけど、コイツらの気持ちもわかってやれよ！」

「部外者のクセに、わかったような事を言うな！！
俊樹君にはわからないだろ！？
いじめられっ子の気持ちが、当時どんだけ辛い気持ちだったか、信じてた親友に見捨てられた気持ちが、助けを求めても助けてくれなかった絶望した僕の気持ちがッ！！」

僕は、数多君を見た。

「数多君は、どうなの…？
俊樹君と同じ考えなの…？」