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角川学園-School Days-

第19章 過去の友達編~南の正体と俊樹との亀裂~

◇被害者遺族の家の前◇

-湖南視点-

『何!?
逃げられただと!?』

「はい、すみません!
部下達の報告によると、逮捕状を持って家に踏み込んだところを返り討ちにされて、その隙に車で逃走したみたいです!」

『すぐに捜し出せ!
米内と鳥海にも至急、郁君の護衛に付き直すように支持しろ!』

「わかりました!」

睦月さんとの、無線での連絡が終わる。

「郁君、無事でいてくれよッ…。」

◇道中◇

-郁視点-

ゆっくり歩き続けて信号待ちしていると、目の前に黒い車が一台止まってドアが開く。

「ッ!?」

「よう、久しぶりだなぁ?」

「俺達の事を、覚えてるよな?」

車の中から、お父さんが殺したいじめの主犯格の父親と、主犯格の双子の弟が出て来た。

「え、なんで…?」

僕は、後ろに後ずさる。

「なんでって、お前の親父に殺された息子と妻への復讐をしに来たんだよ」

「ッ…。」

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