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角川学園-School Days-

第20章 過去の友達編~仲直りと告白~

◇道中◇

「俺の愛する息子と妻を殺した復讐を、お前の母親にもするつもりだったが、死んでしまったのは仕方ない」

「水無月…いや、今は文月か
僧衣(そうい)と母さんの仇を、お前で取らしてもらう」

死んだいじめっ子の僧衣の双子の弟、猛威(もうい)は僕の腕を掴む。

「ッ…離して!」

「おら、来いよ」

「恨むならよ、お前の父親を恨むんだな」

父親と猛威の2人がかりで、車の中へ引きずり込まれる。

◇車の中◇

「郁!」

「えっ…?」

向こうの方から、俊樹君と数多君と利行と健次郎が、血相を変えてこっちに走って来ていた。

「みんな!」

「チッ、仲間か」

「父さん、早いとこ車出そうぜ!」

「嫌だ、離してよ!」

車のドアを閉めようとする猛威に、必死に抵抗する。

「おい、大人しくしろよ!」

猛威に突き飛ばされ、その隙に車のドアを閉められる。

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