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角川学園-School Days-

第20章 過去の友達編~仲直りと告白~

◇道中◇

-俊樹視点-

「アイツ、猛威か!?」

「あぁ!」

「猛威?」

勝生と村瀬から、アイツらの事を説明された。

「なる程、アイツらが!」

「郁の父親への復讐を、代わりに郁にするつもりか!」

俺は、助走で勢いをつけてジャンプして、動き出そうとするアイツらの車にしがみつくと、同時に車が動き始めた。

「名探偵コ○ンの、ヒロインみたいに出来るかわからないけどッ…。」

俺は、車の窓に両脚をつけてそのまま、後ろに向かって体を振り上げる。

「はあああああッ!!」

両膝を曲げて、車の窓にめがけて振り下ろす。

「なッ!?」

車の窓が割れて、後部座席に座ってる猛威という奴が驚く。

「郁を返せ!」

「俊樹君!」

そう言いながら、車の中へ手を入れて車のドアのノックを解除して、ドアを開ける。

「チッ」

猛威という奴の父親が、ブレーキをかけて車を止めた。

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