秘密の先生tion!
第1章 体の異変
朝6時。
窓を開けると、新しい風が舞い込んでくる。
夏休みが終わった今でも熱気を含んだ風。
「んん〜っ……いい天気!」
思いっきり伸びをしていると、目の前の窓が開いた。
「あ、喜一!おはよう」
「…おあよ……」
隣に住んでいる、幼馴染みの草鍋喜一。
朝に弱くて、今も欠伸を噛み殺しながら返事をしている。
朝弱い喜一にしては、今日は珍しく早起きだなぁ…。
「喜一、今日から新学期なんだから、ビシッとしないと」
「…はいはい」
面倒くさそうに返事をした喜一は素っ気なく窓を閉めてしまった。
もう、相変わらず可愛くないヤツ!