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もう一度…

第8章 壊れかけそうな私達

『舞華さんの携帯ですか?』

女性は、
私の名前を知っていた。

誰だかわからない。

何だか胸騒ぎがする。


『はい。舞華は、私です。どちらさまですか?』

『………』

沈黙の後に、
冷静な声で。

『…ゆうを…。主人を返して下さい。』

私は、
呆気にとられていた。

間違いなく優の奥さんだ。

『はい…?』

『あなた、主人とできてるんでしょ…?私知ってます。あなたも既婚者なんでしょ?わかるわよね…?』

『あ…はい…』

『全て調べさせてもらったわよ。あなた、主人の元教え子よね…?』

色々聞いてくる。

ただ私は、
奥さんの話に、
ただただ耳を
傾ける事しか
出来なかった。

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