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もう一度…

第9章 狂っていく現実に

再び電話があった。

優の奥さんからだ。


『あなた?いい加減に別れて下さい。主人を返して下さい。』
気が狂うかのような奥さんの叫び。

『ごめんなさい。私…優の事…忘れるなんて出来ません。』

謝る事しか出来ない。

『あなたも、ご主人も息子さんもいるでしょ?家族を捨てても私の主人を選ぶ覚悟あるの?まだ若いんでしょ…?だから一時的な昔の恋に浸ってるだけでしょ?』

奥さんの、
怒りと悲しみが伝わってくる。

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