舞子のえっちな日記
第3章 城島 圭
お願いします。と
礼儀正しくお辞儀した彼は、
忘れるはずがない
"あの時"の彼だった。
「っあ……」
わたしの小さな声は
社員の拍手でかき消された。
…さっきぶつかって……、
わ、わたしのアソコ見て…、
わたしを優しく守ってくれた…
あのかっこいい……。。
思考が追いつかず
言葉もまともにまとめられない。
蘇る
夢のような、
悪魔のような朝の体験。
まさかここの社員になるなんて
思ってもなくて。
嬉しいという気持ちとは裏腹に、
あんな恥ずかしいことをしてしまったのに
これからずっと同じ職場だと考えると、
どうしても彼の顔が
見られなかった。
「きゃーすっごいイケメン
じゃないですかぁ〜!」
「すごく誠実ですし
優しそうですし…本当にカッコいい…」
女性社員の黄色い歓声が飛び交う。