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となりのアイツ AN

第17章 一歩4 まーくん

4-1

かずくんが勇気を出して俺に大切なことを言おうとしてくれてるのを感じる。

・・・それって
・・・それって

告白だよね?
愛の告白だよね?

いくら俺が鈍くたってそれぐらいわかる・・・
てか、ここまで来てそうじゃなかったら俺ホントに立ち直れないよ?


頑張って言おうとしてるかずくんを温かい目で見守る俺。

かずくんは子供の頃からいつも俺のこと庇ってきた、っていう自負があるからか、
今も俺に対して兄貴ぶったりする時があるけど、

俺に言わせればかずくんは可愛い弟みたいな存在で・・・

しっかりしてるんだけどどっか危なっかしくて、もしもの時には俺が守ってあげなきゃ!っていつも思ってる。



うんうん、もう少しだよー
頑張って言ってごらん?

俺、もうさっきかずくんに「好きだよ」って言ってあるでしょ?
怖がらず、安心して俺のとこおいでよ・・・


そんな風に思ってたら


「な、何にやにやしてんだよ・・・」

あれ?

「にやにやなんてしてないよ」
「嘘だ、さっきから俺のこと馬鹿にしてにやにやしてる」

「してないって」
「・・・・・・」


あれれ?

もう少しで甘い雰囲気になれそうだったのに、
また 仔犬が拗ねて俯いちゃったよ。



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