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となりのアイツ AN

第19章 初デート2 かずくん

2-1

大学生・・・

親元を離れての一人暮らしも含め
なんだか急に 大人になったような気がする響きだけど
・・・多分 中身はほとんど変わってないんだろうな。


ただ やっとお互いの気持ちを伝えることが出来て
まーくんと向き合えたことは 何よりも俺にエネルギーをくれるみたいで
初めてのことばかりで 戸惑いだらけの毎日も、驚くほど楽しく前向きに過ごせている。
 

・・・なんてことは絶対にまーくんには言わないけどな





「う~ん・・・誰だよ、大学生は遊んでられる、なんて言ったのは・・・」

履修科目を決めて 時間割を作ってみると 1限の無い日は火曜日だけ。
他の曜日も ぽっかり空いてるとこなんてほとんどなく 結構詰まってる印象だ。


「理系は忙しいってね」
「まーくんは?」
「俺はかずくんよりちょっとはいいかな~、朝早いのは月木だけ。」

ほら、と携帯に入れた時間割を見せてくれる

「ホントだ、でも他はそんな変わんないな・・・なら仕方ないか
上に行くにつれて もっとどんどん忙しくなるみたいだから 1年のうちにとれる単位は取っちゃいたいしなぁ・・・」


講義がスタートして1週間。

予想以上の忙しさにちょっとびっくりだけど
情報工学のクラスは人数も少なく、その分 みんなと仲よくなれるのも早い

それはいいんだけど

一般教養では いくつかまーくんと同じ科目もあるものの、
専攻別科目も講義棟も別々だから これからはキャンパス内では顔を合わさない日も増えそうだ。


こうしてみると 部屋に帰った時にまーくんと会えるっていうのが どれだけ嬉しい事かよくわかる

最近、バイトの無い日の夜は おやすみをするまで どちらかの部屋に入り浸ってばかりだ


それでも もっと会える時間を増やしたいな、なんて考えてるのは 俺だけかな

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