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となりのアイツ AN

第28章 夏休み1 かずくん

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8月も終盤。

夏休みに入ってすぐ 一緒に免許合宿に行き、実家に帰ってきてからは まだ ほんの数日しか経ってない。
それなのに もう暇を持て余し そろそろ横浜に戻ろうか・・・なんて相談してる親不孝者の俺たち

今もそのままにしてくれてある 俺の部屋だけど
もちろん「自分の部屋」って感じは するんだけど

こうして ベッドに寝転んでいても 以前とは何かが違う気がするんだよなぁ・・・。



「ちわっす」 

例によって例のごとく いきなりバルコニーの掃き出し窓から まーくんが入ってくる。
もう 注意する気にもなれない・・・


「どーも」
「ねぇ、明日暇?元バスケ部連中で 海行こう、って話になったんだけど、どう?」
「俺 バスケ部じゃねーし」

「いいのいいの、友達誘ってみんなで行こうぜってノリだから、ね?」
「俺はいいよ、あんま知ってる奴いないし」

「いるって~、ほら・・・風間とかもこみち、1年の時同じクラスだったじゃん?他にもいっぱいいるって」
「かったるいしなぁ・・・」

「えー?どうせ暇してるんだから 行こーよーーーー」
「海パン どこだったかなぁ・・・わかんねーなー・・・」

「俺が探してあげる、この辺勝手に開けるからねー」
「おいっ、ちょっと待て!」


別に見られてマズイものなんてない、・・・と思うけど やっぱりなんか恥ずかしくて。
俺は 慌ててベッドから起き上がり まーくんの腕に手を掛ける。

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