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となりのアイツ AN

第30章 夏休み3 かずくん

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「あ、あのマネージャーだった子?やっぱり気づいてなかった?・・・ならよかった・・・
俺、かずくんが あの子と話したくて 俺より女の子にオイル塗ってもらう方がいい、って言ったのかと思って・・・」
「んなわけないだろー、あれは、まーくんに塗ってもらう方がいいなんて 言えなかったから・・・。でさ・・・あの後、今でも好き、って言われたけど、俺・・・ちゃんと断ったから・・・・・・」

「あ・・・やっぱりまた告白されたんだね・・・そんな雰囲気だったもんね・・・」
「え、お前わかってたの?」

「うん、なんとなく、だけど・・・みんな向こうにいるのに 一人だけ こっち来るから・・・」
「わかってるなら 置いてくなよな・・・」

「あはは・・・ごめんね。でもあそこで残ったら 俺、変でしょう・・・」
「そうだけど・・・」

「あとね、一緒にジュース買いに行ったのは もこだね?・・・何 喋ってたっけ?」
「まーくん あいつのことすげー褒めてて・・・横浜来たら 泊まればいいとか」

「俺、そんなこと言った?」
「・・・知らない・・・」

「ん~・・・?  あ、思い出した。 
俺が ちゃんと自炊してるって言ったら 得意料理教えてくれるって・・・。
そしたらもこが ついでに泊めてくれ、みたいなこと 言ったんじゃなかったかな?」
「でも、お前 簡単にOKしてたじゃん・・・」

「それは流れで・・・断るのも変だし・・・大丈夫、ホントには来ないって」
「・・・来たらどーする?」

「その時は 俺の部屋提供して 俺はかずくんとこ泊めてもらおうかな、 なんてね・・・」
「・・・・・・」

「あれ、ダメ?」
「・・・ダメ じゃないけど・・・」


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