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となりのアイツ AN

第30章 夏休み3 かずくん

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「俺さ、きっと気を回しすぎるんだよね。こっち帰ってきてから かずくんとあんまし話せなくて、部屋に行くのも 俺ばっかだし。今日も かずくん 途中から喋んなくなっちゃったじゃん?
でも みんなとは 楽しそうにしてるから あぁ、俺とだけ 喋りたくないのかなぁ、なんて・・・」


こういう風に、まーくんはいつも思ったことを 素直に口にする。

それは 俺には なかなか出来ない事で・・・俺は こうやってまーくんに水を向けてもらって ようやく 想いを言葉にする勇気が出るんだ。

「ごめん・・・あのさ・・・今日の サンオイルの子・・・俺、全然気づいてなくて・・・
で、まーくんが行っちゃってから わかって、どうしよう・・・って・・・
あと、まーくんがジュース買いに行った時・・・ 偶然、だけど・・・ちょっとだけ話が聞こえて・・・うん、ホントはちょっと・・・不機嫌だったかも・・・」


これじゃ 全然言葉足らずなのに まーくんは俺の言いたいこと ちゃんと掬い取ってくれて、いつものように 自然に先を促してくれる。

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