となりのアイツ AN
第33章 誤解1 まーくん
1-1
窓の外で何か物音がした? と思ってカーテンを開けてみると
バルコニーを乗り越えながらこっちを振り向いたかずくんと目が合った。
今の、聞かれた?
「待って!」
慌てて窓のロックを外して バルコニーに出たけど もうその時には かずくんは自分の部屋に入るところ。
「待って!」
手すりを乗り越えようとして まだ携帯を持ったままなことに気づき 部屋の中に投げ入れる。
そんなことをしている間に かずくんの部屋の窓は固く閉ざされ、部屋の中は真っ暗になった。
「かずくん!違う!違うから!ね、開けて・・・話を聞いて・・・」
声を潜めつつ 窓ガラスに顔をつけ、懸命に呼びかけるけど 中から反応はなくて・・・
「かずくん・・・かずくん・・・かずくん・・・」
一晩中そうしていた俺は 座り込んだままウトウトしてしまい、いつの間にか降り出していた雨に濡れて 朝方寒さに震えて目を覚ます。
「ックシュン!」
夏とは言え、しっとり濡れた服で外気に晒されていたせいで 寒気がする。
・・・かずくんは 結局窓を開けてくれなかった・・・
仕方なく自分の部屋に戻ったけど、こっちはこっちで 一晩中エアコンかけっぱなしで冷え切った室温に身震いする。
慌ててスイッチを切ってから 着替えてベッドに入ったけど・・・
その後 案の定熱を出し、その日は一日中ベッドから起き上がることもできずに 過ごす羽目になった。
窓の外で何か物音がした? と思ってカーテンを開けてみると
バルコニーを乗り越えながらこっちを振り向いたかずくんと目が合った。
今の、聞かれた?
「待って!」
慌てて窓のロックを外して バルコニーに出たけど もうその時には かずくんは自分の部屋に入るところ。
「待って!」
手すりを乗り越えようとして まだ携帯を持ったままなことに気づき 部屋の中に投げ入れる。
そんなことをしている間に かずくんの部屋の窓は固く閉ざされ、部屋の中は真っ暗になった。
「かずくん!違う!違うから!ね、開けて・・・話を聞いて・・・」
声を潜めつつ 窓ガラスに顔をつけ、懸命に呼びかけるけど 中から反応はなくて・・・
「かずくん・・・かずくん・・・かずくん・・・」
一晩中そうしていた俺は 座り込んだままウトウトしてしまい、いつの間にか降り出していた雨に濡れて 朝方寒さに震えて目を覚ます。
「ックシュン!」
夏とは言え、しっとり濡れた服で外気に晒されていたせいで 寒気がする。
・・・かずくんは 結局窓を開けてくれなかった・・・
仕方なく自分の部屋に戻ったけど、こっちはこっちで 一晩中エアコンかけっぱなしで冷え切った室温に身震いする。
慌ててスイッチを切ってから 着替えてベッドに入ったけど・・・
その後 案の定熱を出し、その日は一日中ベッドから起き上がることもできずに 過ごす羽目になった。