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となりのアイツ AN

第33章 誤解1 まーくん

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37.3c°
やっと微熱になった次の日の夕方。

まだ少しふらついて 身体に力が入らない俺を更に打ちのめしたのは 母ちゃんの

「そういえば かずくん急用が出来て 昨日横浜帰っちゃったんだって。」
という言葉。

「え?マジ?俺、何も聞いてないけど・・・」
「そう?よっぽど慌ててたんじゃないの?そのうちメールか何か来るでしょ」

俺たちのことを知らない母ちゃんは呑気に言うけど、俺は目の前が真っ暗になった。



かずくん・・・絶対 誤解してるよね・・・



一昨日の夜、電話で もこのこと好きって言ったのは 勿論友達として、って意味しかないのに。
その後 かずくんのこと「ただの幼馴染」って誤魔化したのは・・・
だってそう言うしかないじゃん・・・ホントのことなんて言えるわけないじゃん・・・


かずくんだってその場になったらそう言うしかないよね?

とは言っても いきなりそんな言葉を聞かされた方のショックも わかりすぎるほどにわかる


こうなったら 一刻も早く俺も横浜に戻らないと・・・



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