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となりのアイツ AN

第36章 誤解4 かずくん



30分くらいして もう一度額のタオルを替える時に頬に触ったら、心なしかさっきより熱が下がったような気がする。


早く良くなれよ・・・

俺さ、やっぱりお前がいないと 何しててもつまんないよ・・・

 

そんなふうに見つめてると 急にぱち、と目を開けた。


「・・・あ・・・、いてくれた・・・」
「いる、っつったろ。・・・どお?」

「うん、ちょっと楽になった感じする・・・」
「マジ?よかった・・・。あ、腹減らない?お粥あるけど・・・」

「え?かずくん作ってくれたの?食べる食べる・・・」
「あ、その前にこれ飲んで」

お粥を器によそう間に スポドリをコップ一杯飲ませた。



その後 まーくんは 俺の作ったお粥を 大絶賛しながら食べてくれる。

「うまーい!超旨いよ!激旨だよ!」
「・・・そんなわけねぇだろ・・・」

「いや、マジだって・・・俺昨日の夜から何も食ってないもん」
「あ、そーゆーオチか・・・」


だけどほんとに旨い旨い、とばくばく食べてくれる。
こんだけ食欲あったら 大丈夫だろう、とちょっと安心。

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