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となりのアイツ AN

第39章 前進2 まーくん

2-3

俺が横断歩道渡って 追いつくのを待っててくれたかずくんは また先に立って歩き出す。

ウチに帰るのとちょっと方向違い・・・どこ行くんだろ?
と、思ったら、キャッチボールした あの公園だった


平日の夜、公園には人影はない。


二人して隣り合ったブランコに座って 足を地面につけたまま ゆらゆら前後に揺らす。



「キャッチボールしたの、あの辺だよね」
「うん・・・」

「あの時、俺がかずくんの話を聞くつもりだったのに・・・」
「うん・・・」

「でも・・・あの時好きだって言わなかったら・・・どうなってたんだろうね、俺たち」
「・・・俺から・・・言えた・・・かなぁ・・・?」

「・・・言ってくれてた?」
「わかんねー・・・どっちにしても もっと時間かかったと思うし・・・」

「そっか・・・俺、頑張ってよかったな・・・」
「うん、よかった・・・お前がキャッチボール下手で」

「ホントだ・・・ははは・・・・・・・・・ひどっ・・・」
「おせーよ」


ふふ・・・って笑って、ちょっとシーンとした。
あれからもう半年も経っちゃった
いろんなことあったもんな~・・・

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