となりのアイツ AN
第42章 12月24日 1 かずくん
1-4
「ニノ、おはよ」
次の日、歩きながら 銀細工に必要なものを買える通販サイトを見ていると
後ろから肩を叩かれる
そこにいたのは智
「何だ、智か」
「何だとはご挨拶だな。歩きスマホは危険だぞ?」
「はは・・・スミマセン」
智は都市基盤学科の学生で、
「偏差値的には無理って言われてたんだけど、募集人数少なかったから、みんなが敬遠すると思って受けたら合格しちゃった。ラッキー」
と、頭がいいのか悪いのかわからないことを平然と言う
専門授業はそれなりにやってるようでも、パンキョーには全く興味を示さず、
全く科が違う俺に、前期試験直前 学食で
「あ、お前、確か文化人類学で一緒だったよな?」
といきなり声を掛けて来て
ノートを貸してくれ、と頼んできた変なヤツだ