無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

1-2

どこもすごい人出だろうってことで　車はやめて地下鉄で日枝神社へ行くことに。


集合場所にいるメンバーの中で　ひときわ目立つオーラを放ってるのがもこだ。
俺たちを見つけてにっこり笑う姿は　相変わらず爽やかなイケメンそのもの。



「雅紀、こっちこっち。おー、カズも。久しぶりだな」

隣でかずくんも笑顔を見せる。


今日は平和に過ごせそうな予感がするぞ
俺のカンってよく当たるんだよね。



年末に見た番組で　初詣の作法をばっちり勉強したというかずくんは
鳥居の前で一礼し、参道の端を歩く。
柄杓を持つ姿も堂に入ってた。

みんなが感心して
「カズ、すげーな」と口々に言う。

かずくんはちょっと照れて
「TVで見たばっかだから・・・」
なんて謙遜してたけど　何故か俺の方が　自慢げな顔になってしまう。