となりのアイツ AN
第50章 願い5 まーくん
ふと気がつけばあの時の公園のすぐ横に来ていた。
俺は奥の方まで歩いて 周りに誰もいないベンチに 倒れこむように寝転がる。
「かずくん・・・」
かずくんの幸せが一番大事。
その気持ちに嘘はないのに 涙がぽろぽろ溢れて止まらない。
それどころか子供みたいに 大声出して泣きたい気分だ。
でも、俺が泣いたらかずくんきっと困るだろう。
かずくんは優しいから 俺が辛い想いしてると知ったら自分を責めるだろう。
そんなのいやだ、俺は笑顔でかずくんを送り出してあげなくちゃ・・・