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となりのアイツ AN

第6章 となりのアイツ6 まーくん


6-2

その日の夜。

小さな音で音楽をかけながら
部屋の片付けをしていた俺は、
窓ガラスの カタン、という音に気づく。


何だろ?
風はなさそうだけど…猫でも来たのかな


そっとカーテンを開くと 
そこには ガラス窓に凭れて座り込むかずくんの姿。


「うわ、びっくりした。どうしたの?いつからいたの?風邪ひいちゃうよ、早く入って」


でもかずくんは黙って立ち上がり、
俺が開けようとした窓を 外から押さえる。


「…どうしたの?」



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