無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

内心　ちょっと言い過ぎたかな、と思いつつ
暫く待ったけど　反論は返ってこない


もっと強気でガンガン言ってくるかと思ったのに

蒼白になって黙り込む姿に
いい気味だ、とは思えず
苦い味が口の中に広がるのを感じる

けど、謝るのも癪だし・・・


チラッとカラビナウォッチに目を落とし

「じゃあ、時間だから」

端的に言って
振り返る事無く　歩き始めた俺に

彼女がそれ以上声を掛けてくる事も
追いかけてくる事もなかった