となりのアイツ AN
第14章 一歩1 かずくん
1-2
だけど。
まーくんはそれ以上何も言ってくれない。
俺は泣きたいような気持ちになってまーくんの顔を見る。
まーくんも俺の顔を見る。
どうするの?
どっちがこの後の言葉を続けるの?
どっちがこの、止まった時間を再び流し始めるの?
それはどっちに向かって?
それはどんな色で、どんな流れなの?
永遠とも思えるような時間の後、まーくんが明るい笑顔で言った。
「・・・なんちゃって・・・」
全身の体温がスっ、と下がって・・・止まっていた時間が流れ始める・・・。
「・・・ばっかじゃねーの・・・」
「はは・・・びっくりした?」
「固まってボール落としちまったじゃん。今の無しな、ノーカンだからな」
「うん・・・・・・ごめんね」
「人をドン引きさせるようなこと言って 動揺誘うなんてずるいんだよ・・・」
「・・・ドン引き・・・」
「ボール探してくる」
ボールを探して茂みの下を覗き込むと、堪えていた涙がぼろぼろと溢れた。
俺、なんでこんなこと言っちゃうんだろう・・・?
なんでもっと素直に、すぐに聞けなかったんだろう?
「好きって、どう言う意味で言ってるの?」って・・・
それよりいっそのこと飛び込めたらよかったのに
「俺も好きだよ」って・・・
だけど言えなかった・・・
まーくんが悪いんだ・・・
もっとはっきり言ってくれないから・・・
すぐに打ち消すようなこと言うから・・・
・・・・・・最低だな、俺・・・・・・
だけど。
まーくんはそれ以上何も言ってくれない。
俺は泣きたいような気持ちになってまーくんの顔を見る。
まーくんも俺の顔を見る。
どうするの?
どっちがこの後の言葉を続けるの?
どっちがこの、止まった時間を再び流し始めるの?
それはどっちに向かって?
それはどんな色で、どんな流れなの?
永遠とも思えるような時間の後、まーくんが明るい笑顔で言った。
「・・・なんちゃって・・・」
全身の体温がスっ、と下がって・・・止まっていた時間が流れ始める・・・。
「・・・ばっかじゃねーの・・・」
「はは・・・びっくりした?」
「固まってボール落としちまったじゃん。今の無しな、ノーカンだからな」
「うん・・・・・・ごめんね」
「人をドン引きさせるようなこと言って 動揺誘うなんてずるいんだよ・・・」
「・・・ドン引き・・・」
「ボール探してくる」
ボールを探して茂みの下を覗き込むと、堪えていた涙がぼろぼろと溢れた。
俺、なんでこんなこと言っちゃうんだろう・・・?
なんでもっと素直に、すぐに聞けなかったんだろう?
「好きって、どう言う意味で言ってるの?」って・・・
それよりいっそのこと飛び込めたらよかったのに
「俺も好きだよ」って・・・
だけど言えなかった・・・
まーくんが悪いんだ・・・
もっとはっきり言ってくれないから・・・
すぐに打ち消すようなこと言うから・・・
・・・・・・最低だな、俺・・・・・・