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となりのアイツ AN

第15章 一歩2 まーくん

2-5

「・・・思い出した?」
「・・・う・・ん・・・、だけど・・・あの時なんて言ったのか よく聞こえなくて・・・」

「・・・誰でもいいって言ったのは嘘だけど、まーくんが部屋にいたら 何するかわかんないのは本当だ、って言ったんだよ」
「・・・それ・・・どういう意味・・・?」

「・・・意味なんかないよ・・・」
「嘘、・・・かずくんは意味のないことなんて言わないもん・・・教えてよ・・・」

「・・・自分で考えろ・・・」
「・・・わかんないよ、俺バカだもん。もっとわかりやすく言ってくれないと」

「俺だってわかんないよ。いくら考えても 頭ん中ぐるぐるするばっかで 出口が見つからなくて・・・」
「何がわかんないの?かずくんの気持ち?それとも・・・」


「自分の気持ちは・・・わかってる・・・ずっと前から・・・」
「・・・・・・」



教えてよ・・・聞きたいよ、かずくんの気持ち・・・

俺だって もうずっとずっと考えっぱなしで・・・


でもどんだけ考えても自信が持てなくて・・・

そうかな?って思うのと そんなはずない、って思うのが交互にやってくるんだ。

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