
となりのアイツ AN
第92章 ただいまの後で7 かずくん
「・・・・・・」
姉ちゃんは少しの間 ドアの前に居たけど
ノックの返事が無い事に
俺はもう寝た、と判断したんだろう
足音は再び階下へ降りて行った
「・・・行っちゃった?」
「・・みたい。多分 年越し蕎麦食べるか、とか聞きに来たんじゃないかな
要らないって言っといたんだけど」
「おばちゃん、かずくんと一緒に食べたいんだよきっと」
「・・・・・・」
暗闇の中 ひそひそと囁き合う
そうかもな、ちょっと悪いコトしたなぁ・・
という想いと
絶好の機会を逃してしまった、という想いが入り乱れる
