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瞳の中の恋人 ~もう一つのプラチナデータ~

第3章 3 二重人格

その頬を撫でながら隣に横たわると、
突然 目の前の神楽がパチリと瞼を開けた。

「レイジ・・・」

瞳に涙を浮かべながら 抱きついてくる愛しい恋人。

「リュウ・・・」

「何もかも・・・分かっちゃったんだね・・・」
「リュウ・・・悪かった・・・お前に無断で俺は神楽に・・・」
「ううん・・・どうせいつかはバレる時が来るんだもん・・・
レイジ・・・俺のこと、怒ってない?」
「・・・どうして・・・」
「俺は・・・レイジの嫌いな神楽龍平だよ・・・。傲慢で嫌味な科学者の神楽龍平だよ・・・」


そうか・・・それで最近元気がなかったのか・・・

「リュウ・・・神楽もきっと悪い奴じゃないさ・・・最近本当にそんなふうに思うんだ。もっとよく話し合おう・・・」
「うん・・・でもその前に・・・」
「その前に?」
「今レイジが抱いたのは神楽の意識が支配した神楽の身体だよ・・・今度は俺を・・・リュウの意識が支配してるリュウの身体を抱いて・・・」
「あぁ・・・リュウ・・・おいで・・・」


手首の戒めを解いてもらい、リュウも思う存分浅間の愛撫を受け止め、それに応える。

舌を絡ませ、啼き声まで飲み込むような激しい口付けをし、互いの髪を乱し合う。
胸の尖がりを吸われた時には仰け反って、もっともっとと身体を開いた。

脚を大きく開かされ、もう一度後ろに指が入れられた時には思わず力が入ったけれど、懸命に大きく呼吸をしてすべてを受け入れようとした。

「痛い・・・?」
「大丈夫・・・」


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