
催眠術 SO & AN
第12章 催眠術は必要ないから3 ニノ
「ん・・・ はぁ・っ・・ ニノ っ、 」
「あ・ あ・・ っん、 あっ、 ぁぁ・・・」
指先まで流れた電流が 俺の身体を甘く痺れさせる
相葉さんの額から、顎から、ぽたぽた落ちた汗が 俺の背中に溜まる
すべてを吐き出した後に 抱えられてた腰が砕けて、
俺はバスルームの床に突っ伏すように崩れてしまう
意識が遠のくような恍惚感
この上なく幸せなのに、それと共に感じるのは
いつまでたっても拭えない背徳感
俺、世間体とか、他人の評価とかには頓着しないはずなんだけどね
アナタのことに関しては
人一倍気にしてしまうんだな、ということを
この関係を持ってから いやという程思い知らされたよ
