
催眠術 SO & AN
第17章 催眠術は必要ないから8 雅紀
更に叫ぼうと息を吸い込んだ時
「あいばかっ、何言ってんだよ!うるさいんだよっ!」
ニノが焦った顔でこっちに走ってくるのが見えた
えへへ、何だかんだ言っても やっぱりニノは俺に甘いんだから
おいでーと腕を拡げると その手をぺしっと叩かれる
「バッカじゃねーの!外でそんなこと出来るかっ!」
んふふ
ニノってば、それって「家の中ならしてる」ってこと認めちゃってるんだよ?
自分が何言ってんのかわかってる?
「もーお、ニノってばホント可愛いんだから」
「ちょっ、離せや!この、馬鹿力!」
じたばたするニノを強引に抱き込んでほっぺをすりすりさせると
そのうちにぐだんと力が抜けて 小さな小さな「バカ・・・」という囁きと共に 抵抗は治まった
