テキストサイズ

催眠術 SO & AN

第5章 催眠術なんかにかかる筈無い5 翔


5-2

俺は 車の中でも、そして店に着いてからも、
智くんの隣には行けずに 
相葉君を相手に どうでもいいことをくっちゃべった

酔っぱらった相葉君は いつにも増して
楽しそうにあひゃひゃと笑い 盛り上がった空気は
途切れることなく時間が過ぎていく


時折 智くんの視線を感じることはあっても
ニノと智くんの話題も尽きることなく、
いつものように楽しそうに過ごしてる

視界の端にそんな二人を見て、
“やっぱり俺が傍にいなくても 智くん楽しそうじゃん・・・”

なんて さらに落ち込み、密かにため息を漏らす俺

項垂れた頭は更に角度を増し、
きっと 下がった両肩も 矢印みたいになってるんだろうなぁ・・・


ストーリーメニュー

TOPTOPへ