
催眠術 SO & AN
第5章 催眠術なんかにかかる筈無い5 翔
・・・よくわからないけど
突如 ニノが店長ネタを発動したらしい
お気に入りのネタなのに 今日は頭が働かず、
全然反応出来ない俺・・・
でも
「翔くん、・・・座ったら?」
と声をかけてくれる智くんの笑顔が可愛くて!
その声が優しくて!!
椅子を指し示す手が綺麗すぎて!!!
ボッ、と顔が赤くなるのを感じる
だって好きなんだもん
やっぱり 俺はほんとに智くんが好きだ
そんな当たり前の気持ちに後押しされて
ちょっとだけ 勇気が出せそうな予感
智くんも
「ねぇ翔くん・・・」
と いつもの ふにゃんとした甘く優しい声を
聞かせてくれたその時、
俺たちのいた個室のドアが コンコン、とノックされた
