
催眠術 SO & AN
第1章 催眠術なんかにかかる筈無い1 翔
そう思ったら 何だか毎日落ち着かなくて、
何かしなくちゃいけない気がしてしょうがない
身体の中から湧いてくる焦燥感を
行動というエネルギーに変換できればいいんだけど
そんなこと簡単にできない残念さも 魅力の一つ(ということにしておこう)
でもなぁ・・・
せめて 俺のこと ちょっとだけでも
意識して貰えるように 頑張れたらいいんだけどなぁ・・・
オーディオコーナーに置いてある 自分たちのLIVEブルーレイ
いつもながら ふんわり可愛い笑顔を見せるその人のことを見つめながら 俺は小さなため息を漏らした
