催眠術 SO & AN
第9章 催眠術なんかにかかる筈無い9 翔
「え?」
「迷惑かけたくないし、みっともない真似もしたくないから、
あがらせてもらうのはやめておく」
「・・・・・・」
「俺たち・・・別れた方がいいよね」
「・・・・・・」
本音を言えば まだ少し期待してた
石原さん云々は 全部俺の勘違いで、
智くんは
「は?翔くん何言ってんのぉ?」
って、ふんわり笑ってくれて
「いいからあがりなよ」
って、手を引いてくれて
「オイラの気持ち わかってくれてると思ってたのに・・・こうしなきゃわかんない?」
って、その可愛い唇を俺の唇に・・・・・・
イヤイヤ、痛々しい妄想はやめよう
ほら、目の前の智くんは 青い顔して固まってる
ヤバい、もしかして俺 智くんのこと怖がらせてる?