テキストサイズ

彼女と妹

第10章 綾子と先生(その2)


「藤川ぁ、疲れていても、そんなんで眠れるのかぁ?」


「ぅ、意地…悪……」


縋るような目で先生を見上げる。


相変わらず先生は癒し系の笑顔を見せながら、出てくる言葉は苛めだ。


先生のテントを目の前に見せ付けられて、静かに眠れるわけがない。


「ほら、はっきりと、この部屋には藤川と先生しかいないから、保健室みたいには誰も入ってこないから、はっきり言っていいんだぞ」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ