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彼女と妹

第11章 G-2


ついさっき、俺が目覚めたときには同じベッドの中で、健やかな寝息を立てていたのだから。


ただ、いま目の前にいる七海と、昨夜の七海が同じ人物とは未だに信じがたい。


いつもは飲まないコーヒーを意識的に喉へ流し込む。


七海はいつもと変わらないのに、俺は七海の顔を真っ直ぐ見ることが出来ない。


女って、変なところで度胸が据わるものなんだろうか。

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