テキストサイズ

彼女と妹

第12章 綾子と先生(その3)


「中村は今、大学病院に残って研究をやってるんだ。俺と違って優秀だったからな」


「研究…ですか?」


「たいしたことないよ、綾子さん」


「藤川、一馬は俺と同じ、精神科のドクターなんだ。時々薬物療法も行うけど、カウンセリングが中心かな」


「そうなんですか? 私にはよく…」


ピロロロロ
ピロロロロ

机の上の内線電話がなった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ