テキストサイズ

彼女と妹

第12章 綾子と先生(その3)


「さあ、このペンダントを通して私の眼を見てごらん。今から少し質問するからあまり深く考えないで答えてくれる?」


「は、はい」


私は、私の掌の上でぶらぶらと揺れているペンダントの、その向こう側に見える一馬さんの目をじっと見つめた。


「そう、OK。じゃあ、一つずつ質問していくよ」


「はい」


「あなたは今、何歳ですか?」


「16…歳です」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ