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彼女と妹

第3章 妹(その2)


春休み明けの朝。

「ない! ない! ないよぉ…」

七海が朝っぱらからドタバタ動き回っている。

「準備くらい夜のうちにしておけっていつも言ってんだろ!」

「うるさい!」

「サルでも3回言われたら覚えるぞ」

「サルじゃないもーん」

「自分でサル以下だと認めるのか? 悔しくないのか、人としてサルに負けて」

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