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彼女と妹

第16章 綾子と先生(その5)


私は顔を赤らめ、どぎまぎしながら指示されたとおりに来客用のソファに座った。

「ひやっ!」

安物の椅子にしか座ったことのない私は、勢いよく座った瞬間、背もたれの方に向かって仰向けに倒れかけた。


その勢いで両足までが浮かびあがり、危うく大股を広げるところだった。

真っ赤っか


あぶない、あぶない…


理事長は机の上の受話器をとると

「紅茶をふたつ」

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