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彼女と妹

第16章 綾子と先生(その5)



そうだ、いつだったか保健室でしてた香りと一緒だ…

そう思いながら私も紅茶をすすった。

私の挙動が落ち着き始めた頃を見計らったかのように、理事長が口を開いた。

「勉強の方は順調ですか?」

「はい? え? あ、あの…」

勉強はそんなにまじめには取り組んでいない。

良くもなく、悪くもなく、平均的。

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