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彼女と妹

第16章 綾子と先生(その5)



余計な考えがふと頭をよぎる。

「さあ、冷めないうちにどうぞ」

理事長は私に勧めると自らもカップを取って、香りを楽しむかのように口の前で一呼吸置いてから一口すすった。

その仕草もいちいちカッコいい。

私も緊張した手でカップを取った。

あれ?

この香り、どこかで?

ん?

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