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こいつ、何か知ってる。


それに、


美奈子は『綾子』って言った。


なのに、先生はすぐに『藤崎』って苗字で呼んだ。



いくら先生でも、名前を聞いただけで瞬間的に苗字で呼び直すことが出来るのか？


綾子のことを特別な眼で見ている証拠だ。



美奈子は奥のベッドまで行くと、仕切られたカーテンを勢いよく開けた。