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彼女と妹

第5章 妹(その3)


「フガじゃない、さっさと起きて風呂に行け!」

「隼人、先に入って。どうせ起きないから」

「こんな部屋のど真ん中に倒れていると邪魔なんだよ」

両足首を引っ張って、リビングと和室の境界線あたりまで引きずっていく。

一瞬、蹴り返そうとしてくるが無駄だ。

足首を離すと、やはり引きずられていったそのままの体勢で動かない。

風呂から上がってくると、さっきとまったく同じ状態で横たわっている。

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