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彼女と妹

第5章 妹(その3)


これもいつものことだ。

「起きろ!」

七海の部屋に入る。

健やかな寝息が聞こえる。

男が部屋に入ってくることさえ気付かないとは、女としてはまだまだだ。

「おい、起きろ」

「…………」

「起きろ、朝だ」

「………っせいな」

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