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POISON TEACHER

第2章 恋の行き先は一方通行

すると、
英太の彼女がこの教室に現れた。
英太の彼女の名前は、向井理恵


英太とは一年生の時から付き合っていた。


きっかけは、
あゆみが野外活動の時、恋のキューピッドになり、
理恵から告白した。一年の時は、クラスで有名な程イチャイチャカップルだった。ところが、二年生に進級を機に、二人は、クラスが別々になり、束縛が急速に激しくなった。
理恵は、親友であるカナに怖い顔をした。


カナは、理恵の表情を見て
様子が激変し元気をなくした


『あんた!!これ以上英太に近づかないでよ!
半径1キロ以内に入ったら許さないわよ!』



あゆみは、あまりに、自分勝手な発言に我慢できず、


『あなた!あまりにも理不尽過ぎるわよ!
いくら、英太くんを好きだからって

どうして親友のカナちゃんにまで、そんなこと言えるのよ!そんなの絶対許せない!』


あゆみの怒り心頭さに、タカシ達は圧倒された。


『何よ!うちらの恋愛にいちいち干渉しないでよ、
恋愛の仕方は人それぞれでしょ!?
それに、お互いの約束の上で付き合ってるんだから。』


『ねぇ英太!!』

怖い表情から一片
笑顔にかわった。


英太にとって、その表情は一番の恐怖だった


英太は固唾を飲み込み、黙ってうなずいた。

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